「投資って怖くないですか?」
そう聞かれたら、わたしはこう答えます。
「怖いよ。わたし、一度数百万円の赤字を出して退場(投資をやめて相場から手を引くこと)してるから。」
おじいわんそんなに損したら、もう二度とやりたくないよねぇ?



普通はそう思うよね。でもね、「怖い」と「必要ない」は別だったのよ。
今は、毎日500円のインデックス投資を3年以上続けています。
なぜまた戻ってこられたのか。
この記事では、投資が怖かったわたしがもう一度始められた理由と、怖さを減らしながら少額で始める方法をお話しします。
投資が怖いのは普通です


「NISAを始めたほうがいいのはわかってる。でも怖い」
そんな気持ちのまま、この記事にたどりついた方も多いと思います。
まずお伝えしたいのは、投資が怖いと感じるのはまったく普通だということです。
大事なお金が減るかもしれないのですから、怖くて当然です。
じつは、ヒトは損をすると、得したときの2倍くらい強く傷つくらしいです。「怖い」は、生き物として正しい反応なんです。
だから「怖いと感じる自分はダメだ」と思う必要はありません。怖さの正体を知って、怖さを減らす始め方を選べばいいだけです。
投資が怖い理由は「損」だけではない
投資が怖い理由を聞いてみると、だいたいこの4つに分かれます。
| 怖い理由 | 正体 |
|---|---|
| 損をするのが怖い | お金が減る不安 |
| 難しくてわからない | 知識がないことへの不安 |
| 騙されそう | 投資詐欺のニュースなどへの不安 |
| まとまったお金が必要そう | 生活を圧迫する不安 |
このうち「損をするのが怖い」以外の3つは、じつは仕組みを知るだけでかなり軽くなります。
難しさは、インデックス投資ならほとんど関係ありません。
「世界経済は長期で成長し続ける」という前提に乗っかるだけで、決算を読んだりチャートを分析したりする必要はないからです。
騙される心配も、大手証券会社(SBI証券・楽天証券・マネックス証券など)の口座でインデックスファンドを買うだけなら、ほぼありません。「絶対に儲かる」「元本保証」という言葉が出てきたら即アウト。インデックス投資にそういった言葉は存在しません。
まとまったお金は、そもそも必要ありません(あとで詳しくお話しします)。
残る「損をするのが怖い」については、わたし自身の失敗談からお話しさせてください。
わたしがリーマンショックで退場した理由


わたしが最初に投資を始めたのは20代。「お金を増やしたい。とにかく投資をやってみよう」という軽い気持ちでした。
銀行窓口には毎月分配型の投資信託がずらっと並び、「ブラジルが来る」「新興国が熱い」みたいな言葉をよく見かけました。
当時は今みたいに「オルカン積立一択」みたいな空気ではありませんでした。
正直、どうやって投資商品を選んでいたのか今となってはあまり覚えていません。
「毎月お金が入るなんてお得そう」
「ブラジルってこれから伸びそう」
そんな雰囲気と勢いだけで、銀行で投資信託を買っていました。
やってはみたものの、届く運用報告書はどこを見ていいかもわからず、ただ数字を眺めるだけ。
「分配金が入りました」のお知らせだけが、わかりやすい数字で嬉しかったです。
ただ正直、投資信託では増え方がじれったい。「もっと増やしたい」という気持ちがでてきて、30代で何もわからないまま個別株に手をだしました。
数年が経ったころ、リーマンショックが起きました。
画面に映る数字がどんどん下がっていくのを、ぼうぜんと眺めていました。気づいたときには数百万円の赤字。何が起きているのかも、どうすればいいのかも、何もわからないまま、いったん退場しました。
あのときの「怖さ」は、損失の金額よりも「わけがわからない」「自分にはどうしようもない」虚無感の方が大きかったように思います。
今振り返ると、わたしが本当に怖かったのは「投資」そのものではありませんでした。
何を買っているのかも、なぜ下がっているのかも理解しないまま、お金を入れていたこと。それが一番怖かったのだと思います。
もう一度投資に戻れたのはインデックス投資を知ったから
では、なぜそんなわたしがもう一度投資に戻ってこられたのか。
それは、インデックス投資という自分に合う方法に出会えたからです。
とはいえ、すぐに戻れたわけではありません。退場してからしばらくは、投資から離れていました。
でも頭のどこかに「お金にも働いてもらう」という考え方がずっと残っていました。
給料だけで老後まで乗り切るイメージが持てない。自分の時間を切り売りするだけでなく、お金にも働いてもらいたい。その気持ちは、退場してからも消えませんでした。
転機になったのはコロナ禍です。
家計管理や資産運用についてもう一度学びなおそうと情報を集めていたときに出会ったのが、インデックス投資でした。
正直、最初は地味だと思いました。個別株のようなドラマチックさはない。でも調べれば調べるほど「これはできるヤツだ」とわかってきました。
インデックス投資(オルカンやS&P500など)は、世界中・アメリカ中の数千社に分散して投資する仕組みです。
一社が倒れても全体には影響が小さい。個別株のように「ひとつの会社の業績に全部かける」怖さとは性質が違います。
リーマンショックのときは「わけがわからない」ままお金を入れていました。インデックス投資に出会ってからは、少なくとも「わけがわからないまま振り回される怖さ」が消えました。



ぼくにもわかるかなぁ?



「世界中の会社にちょっとずつ」だけ覚えれば十分よ。
分散されている。コストが安い。自分で銘柄を分析しなくていい。長期でほったらかしでいい。
そして「わけのわかるものに投資している」安心感。
インデックス投資を知ってからは、「世界全体に長く積み立てる」という考え方に納得したうえで投資できるようになりました。
▼ インデックス投資そのものを知りたい方はこちら
【500円からはじめるインデックス投資】インデックス投資ってなんだろう?初心者におすすめの理由とは?
NISAなら怖さを減らしながら始められる
インデックス投資を始めるなら、NISA(2024年からスタートした現行の制度。「新NISA」と呼ばれることもあります)の口座を使うのがおすすめです。
NISAは、投資の利益に税金がかからない国の制度です。通常なら利益の約20%が税金で引かれますが、NISA口座内ならまるまる受け取れます。
「怖い」という視点で見ると、NISAにはこんな安心材料があります。
- 国が用意した制度なので、あやしい話とは無縁
- 対象商品は金融庁の基準をクリアした投資信託が中心(つみたて投資枠の場合)
- 少額からOKで、いつでもやめられる・引き出せる
「NISAだから絶対安心」ではありません。
投資なので元本割れの可能性はあります。それでも「何を買わされるかわからない」という種類の怖さは、制度がかなり取り除いてくれています。
▼ NISAの仕組みはこちらで詳しく解説しています
【初心者向け】NISAとは?投資の利益に税金がかからない仕組みをやさしく解説
最初から大きなお金を入れなくていい
「NISAを始めるなら、まとまったお金を用意して一括で」と考えて、怖くなってしまう方がいます。
でも、一括投資が怖いなら、しなくていいんです。
少しずつ積み立てる方法なら、高いときも安いときも機械的に買い続けることになるので、「買うタイミングの失敗」を分散できます。価格の波に飲み込まれにくくなるんです。
これはドルコスト平均法(毎回同じ金額を投資し続ける方法)と呼ばれる、昔からある考え方です。
▼ いつ買うのが正解?「ドルコスト平均法」の記事もどうぞ
【500円から始めるドルコスト平均法】株価暴落時でも安心の毎日投資術
わたしはリーマンショックで個別株に振り回され、そのまま退場してしまいました。
一方で、インデックス投資を淡々と積み立てていた人たちが、その後また回復していく様子も後から知りました。「広く分散して長く続ける」という考え方には、こういう強さがあるんだなと感じました。



暴落しても買い続けるの、怖くないの?



怖いよ。でも少額だと続けやすいし、暴落した日も「安く買えた」と思えるようになってくるのよ。



なるほど!慣れてくるんだね



何事も練習練習。
怖い人はまず100円からでいい
投資信託は、SBI証券などの主要なネット証券なら100円から購入・積立設定できます。
100円なら、たとえ半分になっても50円。缶ジュース1本分にもなりません。
「投資でお金が減る」を、生活がまったく傷まない金額で体験できるんです。
わたしは毎日500円で積み立てをしています。ビール代を投資に回した、というのが始まりでした。
「まとまったお金ができてから」と待っていると、時間だけが過ぎていきます。長期投資は時間が武器です。少額でもなるべく早く始めて投資に慣れる方が、長い目で見れば有利になります。
ちなみに最近は「NISAが上がりすぎて怖い」という声も聞きます。
高いところで買って下がるのが怖い、という気持ちですね。これも積み立てなら、高いときは少なく・安いときは多く口数を買うことになるので、深く悩まなくて大丈夫です。



100円なら、ぼくのおやつよりも安いね!



そうなの。おやつをがまんしなくても始められる金額なのよ。
証券会社はどう選べばいい?
「始めてみようかな」と思ったら、次に迷うのが証券会社です。
結論から言うと、大手ネット証券のSBI証券・楽天証券・マネックス証券の3社から選べば、初心者の方はまず間違いありません。
- 3社とも投資信託を100円から積み立てられる
- 3社とも人気のインデックスファンド(オルカン・S&P500など)を扱っている
- 手数料の安さも横並びに近い
大きな差がないからこそ迷うのですが、選ぶポイントは「ふだん使っているサービスとの相性」です。楽天経済圏の方は楽天証券、ポイントやクレカ積立の好みで選ぶなど、生活に近いところで決めるのが続けやすいです。
▼証券会社の選び方の記事もどうぞ
SBI・楽天・マネックスの始め方へ
3社それぞれの口座開設から積立設定までの手順は、別記事にまとめています。
具体的なリンクはこの記事の最後に置いていますので、まずは「どこで始めるか」をゆっくり決めるところからで大丈夫です。
下がったときに読む記事
始めたあと、必ず「下がる日」がやってきます。そのときは、この2つの記事を思い出してください。
▼ 暴落時でも積み立てを止めなかった月の記録
【中東ショック!株価急落でも積立は止めない】2026年3月 ワンコインデックス投資結果 500円×41ヵ月
▼ 毎日500円の積立実績をぜんぶ公開しています
数百万円の赤字で退場したわたしでも、少額の積み立てなら暴落の月も淡々と続けられています。
「下がっても続けられた記録」は、いざというときのお守りになると思います。
まとめ:怖さがゼロになるのを待たなくていい


わたしはリーマンショックで数百万円の赤字を出して退場した経験があります。それでも投資の世界に戻ってこられたのは、インデックス投資とNISAという「怖さを減らせる仕組み」に出会えたからです。
- 投資が怖いのは普通。怖がる自分を責めなくていい
- 怖さの正体の多くは「わからないこと」。仕組みを知れば軽くなる
- 一括で大きなお金を入れなくていい。積み立てでいい
- 100円から始められる。わたしは毎日500円



怖くても始めていいんだね。



怖さがゼロになるのを待ってたら、一生始められないからね。
投資が怖い方は、いきなり大きなお金を入れなくて大丈夫です。
まずは「どの証券会社で始めるか」「いくらから始めるか」を決めるところからで十分です。
▼ SBI証券で始める方はこちら
【500円から】NISAの始め方|SBI証券で口座開設〜積立設定まで全手順を解説
▼ 楽天証券で始める方はこちら
【500円から】NISAの始め方|楽天証券で口座開設〜積立設定まで全手順を解説
▼ マネックス証券で始める方はこちら
【500円から】NISAの始め方|マネックス証券で口座開設〜積立設定まで全手順を解説
※この記事はしんげつ個人の体験をもとに書いています。投資は自己判断・自己責任でお願いします。特定の商品の購入を推奨するものではありません。

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