「NISA口座を開設できました!で、お金はどこに入れるんですか?」
じつはこれ、とてもよくあるつまずきポイントです。
NISA(2024年からスタートした現行の制度。「新NISA」と呼ばれることもあります)の口座を開いたのに、
- 「銀行口座から直接NISAに入金するの?」
- 「証券総合口座って何?」
- 「買付余力(かいつけよりょく)って何?」
と、お金の置き場所がわからず、そこで手が止まってしまう方は少なくありません。
おじいわんお金の置き場所?お金って、お財布に入れるんじゃないの?



いいこと言うわね。じつは証券会社にも「お財布」があるのよ。
この記事では、初心者の方がつまずきやすい「お金の流れ」と「買付余力」を、ネット証券が初めての方にもわかるようにやさしく解説します。
お金の流れは「銀行口座→証券総合口座→NISAで買付」


先に結論です。NISAに直接お金を入れるのではありません。
お金の流れはこの3ステップです。
- 銀行口座から、証券会社の口座(証券総合口座)に入金する
- 入金したお金が「買付余力」(かいつけよりょく)として表示される
- その買付余力を使って、NISA枠で投資信託(少額から買える投資商品)などを買う
たとえるなら、証券総合口座は「証券会社に置いてある自分のお財布」です。
スーパーで買い物をするとき、銀行から直接レジにお金は飛びませんよね。
いったん銀行からお金を取り出して、お財布に入れて、お財布から払います。
それと同じで、投資信託を買うときも、いったん証券会社のお財布(証券総合口座)にお金を入れて、そこから買うんです。



お財布にお金が入ってないと、おやつも買えないもんね。



その通り!おやつと同じで、投資信託も、お財布が空っぽだと買えないのよ。
証券総合口座とは?お金を入れるのはNISA口座じゃない
「NISA口座は作ったけど、証券総合口座なんて聞いてない」と思ったかもしれません。
でも大丈夫。NISA口座は単体では作れないので、あなたがNISAを申し込んだときに、証券総合口座も一緒に申し込む形になっています。(もともと証券総合口座をお持ちだった方は、そこにNISA口座が加わった形です)
つまり、いまあなたは口座を2つ持っている状態です。
そして、お金を入れるのは、NISA口座ではなく、この証券総合口座のほうなんです。
証券総合口座とは、証券会社での取引の入り口になる口座のこと。単に「総合口座」「証券口座」と呼ばれることもあります。ひとことで言えば、お金の置き場所(お財布)です。
役割分担はこうです。
| 口座 | 役割 |
|---|---|
| 証券総合口座 | お金の置き場所(お財布)。入金・出金はここで行う |
| NISA口座 | 買った商品を「非課税で持てる」ための枠 |
言いかえると、NISA口座は「お金の置き場所(お財布)」ではなく、焼いてもふくらんだ部分(利益)が減らない魔法のオーブンのようなもの(このたとえはNISAとは?の記事でくわしく解説しています)です。



お金そのものは、証券総合口座(お財布)に置いておくイメージです!
買付余力(かいつけよりょく)とは?
買付余力とは、「いま商品を買うのに使えるお金の残高」のことです。
証券総合口座に入金すると、その金額が「買付余力」として画面に表示されます。
楽天証券では「買付可能額」という表示になっていますが、意味は同じです。
「余力」という言葉がなんだか難しそうに見えますが、要するにお財布の中身のことです。
- 1万円入金する → 買付余力 1万円
- そこから投資信託を3,000円分買う → 買付余力 7,000円
これだけです。残高が「あといくら使えるか」という形で表示されているだけなんです。



なんだ、お財布の中身をのぞくのと同じだね。



そうなの。名前が強そうなだけで、中身はただの残高よ。
NISA枠と買付余力は別ものです
ここが一番混乱しやすいところです。
NISAには「年間に投資できる上限」があります。
つみたて投資枠なら年間120万円、成長投資枠なら年間240万円。これがいわゆるNISA枠です。(この2つの枠のちがいはNISAの2つの投資枠とは?の記事でくわしく解説しています)
- NISA枠 …… 非課税で買える「上限」。入金してもしなくても、毎年もらえる
- 買付余力 …… 実際に手元にある「お金」。入金しないと増えない
たとえるなら、NISA枠は「オーブンにあとどれだけ入れられるかの空き」、買付余力は「お財布の中身」です。
オーブンにどれだけ空きがあっても、お財布が空っぽなら材料(投資信託)を買えず、焼けません。
ネット上でも「NISA枠はまだ残っているのに買えない」「買付余力がずっと0円のまま」という声は少なくありませんが、原因はたいてい、証券総合口座(お財布)にまだ入金していないこと。
買えるかどうかを決めるのは、いつも「お財布(買付余力)」のほうなんです。
口座開設しただけではNISAは始まりません
「NISA口座を開設しました。これで投資家デビューだ!」と、思いますよね。
残念ながら、まだ始まっていません。口座開設は「お財布とオーブンを用意した」段階です。
投資が始まるまでには、あと2ステップあります。
- 入金する(銀行口座→証券総合口座)
- 積立設定をする(何を・いくら・いつ買うかを決める)
この2つがそろって、はじめて自動的に買付が行われます。口座を開設したまま何ヶ月も放置……という方、けっこう多いんです。もったいないので、この記事を読み終わったらぜひ入金まで進めてみてください。
入金方法は証券会社によって少し違います


入金の基本は「即時入金(ネットバンキングから手数料無料ですぐ反映)」ですが、細かい方法や名称は証券会社ごとに少し違います。それぞれ手順をくわしく解説した記事を用意していますので、ご自身の証券会社のものをどうぞ。
▼ SBI証券で入金する方法
SBI証券で使える銀行口座は?お手持ちの口座から手数料無料で入金する方法3つを徹底解説
▼ 楽天証券で入金する方法
【楽天証券 入金方法】楽天銀行なしでも手数料無料でOK!4つの方法を比較解説
▼ マネックス証券で入金する方法
マネックス証券で使える銀行口座は?既存口座から手数料無料で入金する方法|ゆうちょ実例つき
▼ ゆうちょ銀行からSBI証券へ入金する方法(実例つき)
【実践編】ゆうちょ銀行からSBI証券へお金を移動してみよう。シニアにやさしい振替入金
▼ ネットバンキングなしで始めたい方はこちら
このサービス最強!給料振込口座から先取り貯金感覚!SBI証券で手数料無料の銀行引落サービスを設定してみた
クレカ積立の場合は毎回入金しなくてもいい
「積立のたびに入金するのは面倒……」という方に人気なのが、クレジットカードで積み立てる方法(クレカ積立)です。
クレカ積立なら、積立代金はカード会社経由で支払われるので、証券総合口座への入金は不要です。毎月の携帯代と同じように、カードの引き落とし日にまとめて銀行口座から引き落とされます。
便利なクレカ積立ですが、始める前に知っておきたいことが2つあります。
1つは、使えるカードが証券会社ごとに決まっていること。SBI証券なら三井住友カード、楽天証券なら楽天カード、マネックス証券ならdカード・マネックスカードというように、証券会社と対応するカードの組み合わせがあります。「手持ちのカードで積み立てられるか」を先に確認しておくと安心です(3社の対応カードは3社比較の記事に表でまとめています)。
もう1つは、クレカ積立は「毎月○日」のような月1回の積立が基本だということ。わたしのように毎日積み立てたい場合は、証券総合口座に入金する(買付余力)方式を使うことになります。
買付余力・NISAの入金でよくある質問
入金したのに買付できないのはなぜ?
まず、入金が反映されているか買付余力の表示を確認しましょう。即時入金なら数分で反映されますが、銀行振込だと反映まで時間がかかることがあります。買付余力に金額が表示されていれば、入金は成功しています。
買付余力があるのにNISAで買えていない気がする
積立設定の場合、設定した瞬間に買われるのではなく、次の積立日(買付日)にはじめて買付が行われます。設定した翌日〜数日後に「保有商品」の画面に出てくることが多いので、数日待ってから確認してみてください。
特定口座で買ってしまったらどうなる?
その商品はNISAの非課税の対象にならず、利益が出たときに約20%の税金がかかります(特定口座は、税金がかかる通常の口座のため)。とはいえ、損をするわけではありません。買った商品をあとからNISA口座に移すことはできませんが、少額なら売却してNISA口座で買い直すのも手です。防ぐには、積立設定の画面で口座区分が「NISA」になっているかを一度確認しておくと安心です。で口座区分が「NISA」になっているか、一度確認しておくと安心です。
入金したお金は戻せる?
戻せます。買付に使っていないお金(買付余力)は、出金手続きでご自身の銀行口座に戻せます。主要ネット証券なら出金手数料も基本無料です。「入れたら最後」ではないので、安心してください。
買付余力のまま置いておくとどうなる?
置いたままでも問題はありませんが、買付余力(証券総合口座に入れたお金)のままではほとんど増えません。
証券会社によっては、提携銀行との連携サービス(SBI証券と住信SBIネット銀行、楽天証券と楽天銀行など)で普通預金より有利な金利になる仕組みもあります。
金利は変わることがあるので、気になる方は各証券会社の公式サイトで確認してみてください。
NISA枠だけあっても買付余力がないと買えない?
買えません。オーブン(NISA枠)がいくら空いていても、お財布(買付余力)が空なら買い物はできない、というのがこの記事のいちばん大事なポイントです。積立を続けるなら、買付余力を切らさない工夫(自動入金サービスやクレカ積立)が役立ちます。
まとめ:お金の置き場所がわかれば、もう迷わない


- NISAに直接入金するのではなく、まず証券総合口座(証券会社のお財布)に入金する
- 入金したお金は「買付余力」として表示され、そこからNISA枠で買い付ける
- NISA枠は「オーブンの空き」、買付余力は「お財布の中身」。別ものです
- 口座開設だけでは始まらない。「入金」と「積立設定」までがスタート準備
ここまでわかったら、次はご自身の状況に合わせて一歩進めてみましょう。
▼ SBI証券で始める・使う方はこちら
【500円から】NISAの始め方|SBI証券で口座開設〜積立設定まで全手順を解説
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※この記事はしんげつ個人の体験をもとに書いています。投資は自己判断・自己責任でお願いします。特定の商品の購入を推奨するものではありません。

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