先月とは、まるで逆の月になりました。
7月は基準価額が下がって、毎日積立が一括買いに勝った月。8月は基準価額が上がって、毎日積立が一括買いに負けた月です。月末の損益率はオルカンが62.13%、S&P500が62.21%。どちらも先月末から4%前後の回復で、62%台に乗りました。
数字だけ見れば、いい月です。ただし、買えた口数を見てみると、今月は一括買いのほうが多く買えていました。その差がどれくらいだったのか、46ヵ月目の結果としてご報告します。
しんげつ勝った月も負けた月も、やっていることは同じなんですけどね。



かちまけがあるの?かけっこなら、ぼくも負けないワン。
基準価額推移グラフ


まずは今月の値動きから。基準価額(投資信託の値段のこと。1万口あたりで表示されます)は、2本そろって上がりました。
オルカンは36,824円から38,905円へ、2,081円のプラス。率にして約5.7%です。S&P500は42,902円から45,408円へ、2,506円のプラスで約5.8%。上がり幅はほぼ互角で、S&P500がわずかに上回りました。
ポイントは、2本ともいちばん安かったのが月初だったことです。8月最初の営業日はどちらも前日から下げてスタートし(オルカン697円安、S&P500は1,048円安)、そこが今月の底になりました。そこからの動きも似ていて、高値をつけたのはそろって8月14日。下旬にいったん足踏みしたあと、月末にかけてもう一度持ち直しています。
つまり2本とも「安い日が月のはじめに1回だけ来て、あとはずっと高かった」月。この形が、あとで出てくる口数の話に関係してきます。
2026年8月 月間レポート


| オルカン | S&P500 | |
|---|---|---|
| 投資日数 | 20日 | 20日 |
| 今月の投資額 | ¥10,000 | ¥10,000 |
| 購入口数(積立) | 2,611口 | 2,236口 |
| 先月末評価額 | ¥668,080 | ¥708,509 |
| 今月末評価額 | ¥702,881 | ¥742,166 |
| 損益率 | 62.13% | 62.21% |
損益率はオルカンが62.13%、S&P500が62.21%。
先月末はそれぞれ57.75%、58.32%でしたから、オルカンは4.38%、S&P500は3.89%ぶん回復したことになります。



62%って、なにが62%なの?



入れたお金に対して、何%ふえたかという数字よ。
評価額で見ると、オルカンは668,080円から702,881円へ34,801円増えました。
このうち1万円は今月積み立てたぶんなので、値上がりによる増加は24,801円。
S&P500は708,509円から742,166円へ33,657円増えて、値上がり分は23,657円です。
7月とは真逆で、積み立てた金額より値上がり分のほうが大きい月でした。
ちなみに46ヵ月かけて入れてきた元本(入れたお金の合計)は、オルカンが433,500円、S&P500が457,500円。
それが今、どちらも70万円台になっています。



おなじ500円積立設定なのに、入れたお金がちがうんだね。



ファンドがお休みの日は買えないから、その日数の差が46ヵ月ぶん積み重なっているのよ。オルカンの方がお休みが多いの。
ただ、62%台が最高記録かというとそうではありません。
オルカンは6月に一度63%台を突破していますし、S&P500に至っては今月14日に64.1%まで行っていました。
月末の数字は、あくまでその日の値段で切り取ったもの。月の途中にはもっと高い日も安い日もあります。



月末がたまたま高い日か安い日かで、見え方は変わってしまうんですよね。



いちばん高い日って、あとから気づくんだねー。
一括投資 vs 毎日積立 口数比較
| 毎日積立(実績) | 一括購入(月初仮定) | 差 | |
|---|---|---|---|
| オルカン | 2,611口 | 2,716口 | ▲105口 |
| S&P500 | 2,236口 | 2,331口 | ▲95口 |
今月は両方とも毎日積立の負けです。先月まで2ヵ月続いていた積立の連勝は、ここでストップです。
ひとつお断りしておくと、この比較は「月のはじめにまとめて買っていたら」という仮定で計算したものです。
実際にまとめて買う時、いつ買うかは人それぞれ。目安のひとつとして見てくださいね。
そして毎日積立が負けた理由は、先ほどの値動きの形にあります。
毎日積立が勝つ条件は、月を通した平均の値段が、一括買いした日の値段より安かったとき。今月はその逆でした。
| 月初の基準価額 | 平均取得単価 | 月初基準価額との差 | |
|---|---|---|---|
| オルカン | 36,824円 | 38,300円 | 1,476円 高い |
| S&P500 | 42,902円 | 44,723円 | 1,821円 高い |
平均取得単価というのは、毎日500円ずつ買った結果として、実際に買えた値段の平均のことです。
今月の投資額を買えた口数で割って、1万口あたりに直すと出ます(オルカンなら投資額10,000円÷2,611口×10,000)。
2本とも月初より1,500〜1,800円ほど高くついているので、これでは口数で勝てません。
ではその差はどれくらいのお金になるのか。月末の基準価額で計算すると、オルカンの105口は約408円、S&P500の95口は約431円です。1万円ずつ投資したうちの400円ぶん。
負けは負けですが、生活が変わるような差ではありません。
そしてこれは、月初に一括買いすると決められた人だけが受け取れる差でもあります。
前々から予測を立てて「この日が今月の底だ」と判断し、全額を入れる。
わたしにも皆さんにも予知能力はないので、無理な話です。
なお、下がった相場で積立と一括を比べた検証も別記事に書いています。あわせてどうぞ。
▼ 【積立投資と一括投資どっちが有利?】株価下落時のオールカントリーで検証



結果を見てから「あの日に買えばよかった」と言うのは簡単なんですよね〜。



ぼくも、ごはんの時間ピッタリ当てられないよ。
おじいわんの解説 「平均」には2種類ある


負けた月ではありますが、ひとつおもしろい数字が出ました。
8月の基準価額を20営業日ぶん単純に足して割ると、オルカンが38,444円、S&P500が44,958円になります。いわゆる「今月の平均株価」のイメージですね。
ところが、わたしが実際に買えた値段は、2本ともそれより安いんです。
| 単純平均 | 平均取得単価 | 差 | |
|---|---|---|---|
| オルカン | 38,444円 | 38,300円 | 144円 安い |
| S&P500 | 44,958円 | 44,723円 | 235円 安い |
なぜこうなるかというと、ドルコスト平均法(毎回同じ金額を買い続けて、買う値段を平均化する方法)では、安い日ほど自動的にたくさん買っているからです。
S&P500でいえば、基準価額がいちばん安かった月初は500円で117口買えて、いちばん高かった8月14日は110口しか買えていません。オルカンも同じで、月初は136口、いちばん高い日は129口でした。安い日の口数が多いぶん、全体の平均が押し下げられる、というわけです。
つまり毎日積立は、「その月の平均的な値段」より少しだけ有利な値段で買えている、ということです。一括買いに勝てるかどうかは買った日次第ですが、この部分だけは毎月ほぼ確実に効いています。



やすい日にたくさん買えるって、おとくだワン!



自分では何も判断していないのに、勝手にそうなってくれるのがありがたいね。
今月の一本勝負!S&P500 vs オルカン、強かったのはどっち?


営業日ごとに「S&P500の損益率 − オルカンの損益率」を計算して、その日の勝ち負けを数えました。
今月闘ったのは20日間。
| 対決 | 勝った日数 |
|---|---|
| S&P500 | 14勝 |
| オルカン | 6勝 |
数字だけ見るとS&P500の勝ちですが、中身がちょっとおもしろい月でした。
初日の8月3日はオルカンが勝ちでしたが、4日から20日までの12営業日はS&P500の連勝。ところが21日から27日までの5日間でオルカンが逆転し、28日と31日にまたS&P500が抜き返して終わりました。1ヵ月のうちに首位が3回入れ替わった形です。
そして月末時点の差はわずか0.08%(S&P500が62.21%、オルカンが62.13%)。先月は0.57%差でS&P500の圧勝でしたから、8月はオルカンがだいぶ追い上げたことになります。米国以外の株が広く買われた月だった、ということなのだと思います。
なお、どちらを選ぶかで迷っている方はオルカンとS&P500どっち?両方買うのは意味ない?もあわせてどうぞ。



0.08%差。ほとんど引き分けですね。



なかよしでいいと思うワン!
おじいわんが選ぶ!2026年8月の経済ニュース



8月は、オルカンもS&P500も上がった月だったよ。でも最後にちょっとした波乱があったワン。
ニュース① 日経平均が反発 TOPIXは史上最高値を更新
8月の日経平均株価は月末に66,311円で終わり、7月末から3.02%の上昇となりました。7月の大幅な下げからの反発です。
けん引したのは企業の業績でした。米国のハイテク企業も日本企業も決算が好調で、TOPIX(東証株価指数。日本の幅広い銘柄をまとめた指数)は8月中旬に史上最高値を更新しています。日経平均より幅広い銘柄を含むTOPIXが最高値をつけたのは、一部の人気銘柄だけでなく物色の裾野が広がった証拠、と受け止められました。



先月しずかだった会社たちが、また元気になったんだね。



7月に「もうダメかも」と思った人が、いちばん損をしそうな展開です。
ニュース② 米国株も上昇 S&P500は月間2.62%高
米国市場も堅調でした。S&P500は月間で2.62%、NYダウは1.34%の上昇。今回はソフトウェアと医薬品セクターが上昇を主導し、7月の主役だった半導体一辺倒ではない形になりました。
一方で、燃料価格の高止まりを受けて空運やクルーズ関連は下落。AI関連インフラへの投資が過剰ではないかという懸念も、引き続きくすぶっています。



上がる会社と下がる会社が、いっしょにいるんだね。



そのどちらも丸ごと持っているのが、インデックス投資なのよ。
ニュース③ ジャクソンホールでFRB議長がタカ派発言 9月利上げ観測が浮上
8月28日、米国のジャクソンホール会議(世界の中央銀行関係者が集まる年1回の国際会議)で、FRB(アメリカの中央銀行にあたる組織)のウォーシュ議長が講演しました。
議長は7月のPCE指数(米国の物価指標)が直近12ヵ月で3.7%と目標の2%を上回っている点を指摘し、「基調的なインフレ率が2%へ明確に向かっているとの確信がなければ、やるべき仕事がある」と発言。金融引き締めに前向きな姿勢を示しました。
これを受けて市場では9月の利上げ観測が強まり、米国株は下落、長期金利は上昇、ドルは主要通貨に対して上昇しました。



むずかしい言葉がいっぱいだワン。



「物価が下がりきるまで金利は下げないよ」という意思表示、と思っておけば大丈夫よ。
ニュース④ 円買い介入が過去最大の15.3兆円 それでも円安は続く
財務省は8月28日、7月末から8月にかけて実施した円買い為替介入の総額が15.3兆円だったと公表しました。単月・年間ともに過去最大の規模で、28年ぶりとなる日米協調介入も含まれています。
それでも円安の流れは止まりませんでした。日本の長期金利は上がっているものの、米国の金利がそれ以上に高い状態が続いているためです。
円安は、オルカンやS&P500のような外国の資産に投資する投資信託にとっては追い風になります。今月の基準価額が上がった背景には、株価そのものの上昇に加えて、この為替の動きもあります。



えんやす、っていいことなの?わるいこと?



海外の投資信託にはプラス、輸入品の買い物にはマイナスです。
今月のできごと 墓じまいをして、はじめてのお盆でした


墓じまいをして合祀墓(ごうしぼ。ほかの方と一緒に納骨する共同のお墓)にお骨を納めてから、今年がはじめてのお盆でした。
お参りが少し遅くなってしまったのですが、行ってみたらいろんな方のお供えがあって、思いのほかにぎやかだったんです。これならご先祖さまも寂しくないかな、と感じました。
お墓を守る人がいなくなることを心配して墓じまいをしたので、正直、寂しい場所になっていたらどうしようと思っていました。でも実際は逆で、たくさんの方がそれぞれのご先祖さまに会いに来ている。合祀墓のいいところを、はじめて実感した日になりました。



みんないっしょなら、にぎやかでいいよね。



ひとりで守らなくていい、というのも思っていた以上に気持ちが軽いです。
帰りに、跡地も見に行ってみました


お参りの帰りに、ふと思い立って、以前お墓があった場所も見に行ってみました。
そうしたら、草がぼうぼう。そして墓石も、まだそのまま残っていました。
墓石の処分費用はお支払い済みなんです。ただ、墓石はとても重いですし、最近は人件費も上がっていると聞きます。撤去の順番を待っているところなのかもしれません。すぐには更地にならないのかもな、というのが見に行ってみての実感です。
これから墓じまいを考えている方に、ひとつだけお伝えするなら、「お骨を移したら終わり」ではないということ。撤去がいつごろになるのか、完了したらどう知らせてもらえるのかを、契約のときに聞いておくと安心だと思います。わたしはそこまで考えていませんでした。
わが家の墓じまいの手順と費用については、こちらの2本にまとめています。
▼ 【墓じまい体験記】我が家の墓じまい費用の全内訳と節約ポイント公開!
▼ 墓じまい・お墓参り代行のサービスはこちら
墓じまい代行サービス|墓じまいパートナーズ




任せたあとも、ときどき様子を見に行こうと思いました。



ぼくも、おさんぽのついでに見てあげるワン。
このことは、投資にも似ているなと思います。
証券会社で積立設定をしたら、あとは自動。
それがこのインデックス投資のいちばんいいところですが、「自動」と「放置」は少し違います。
わたしは毎日記録をつけているので気づけますが、設定して以来証券口座を見てもいないという方は、年に一度くらい、金額と商品が思った通りになっているか確認してみてくださいね。
まとめ
2026年8月は、7月の下げから一転して上がった月でした。月末の損益率はオルカンが62.13%、S&P500が62.21%。どちらも高い水準まで戻ってきました。
その一方で、口数ではオルカンが105口、S&P500が95口、月初の一括買いに負けました。安い日が月のはじめに1回だけ来る形の月は、毎日積立には不利になります。
でも、勝った月と負けた月で、わたしがやったことは何ひとつ違いません。7月に「下がったから買い増そう」と考えたわけでもないし、8月に「上がったから止めよう」と思ったわけでもない。毎日500円が、いつも通り引き落とされていっただけです。
46ヵ月続けてみて思うのは、勝ち負けを気にしなくていいことこそが、この方法のいちばんの効き目だということ。上がった月も下がった月も同じ顔でいられるなら、それで十分だと思っています。
来月も淡々と、500円ずつ積み立てます。



一括投資にまけた月でも、口数はちゃんと増えてるよ。
500円投資、気になってきた方へ
「気になるけど、投資ってこわい」と感じている方は、まずこちらの記事からどうぞ。
▼ 【NISAを始めるのが怖い人へ】リーマンショックで退場したわたしが投資に戻れた理由


すぐに始めてみたい方はこちら。
▼ 【NISA初心者向け】SBI証券と楽天証券どっち?マネックス証券も入れた3社比較


先月の結果はこちらです。
▼ 【AI株調整でオルカンも下落】2026年7月 ワンコインデックス投資結果 500円×45ヵ月の積立結果は?


※この記事はしんげつ個人の体験をもとに書いています。投資は自己判断・自己責任でお願いします。特定の商品の購入を推奨するものではありません。

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